あなたは数字と真剣に向き合っていますか?

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読書オタクが語る日本図書シリーズ 第109回

~『1%の人は実践している ムダな仕事をなくす数字を読む技術』(前田康二郎著)を読んで学んだこと~

 

数字は正直ですが、それだけに囚われてはいけません。

 

著者は経理出身で、今は経理のプロとして独立しているコンサルタントです。読書オタクは数字にはあまり強くないため、本書を読んで眠くなりましたが(笑)、それはともかく、数字に関してわかっているようでわかっていないというのがよくわかりました。

いずれにせよ、私は本書では下記引用箇所が特に気になりました。

 


画像引用元:https://pixabay.com/ja/シルエット-ぼかし-赤-フォーカス-太陽-スペース-屋外-1304143/

 

【この本のポイント!】

 

クライアントからの評価は高いのに、社内の評価が低いのはなぜ?

POINT > 自分の「好き」と会社の「利益」を一致させる

 

経営者や管理職の方と話していると、「クライアント先からは『御社の社員は、いつもよくやってくれて助かる』と言われるのだけど、いま一つ評価できない社員がいる」と伺うことがあります。(中略)

たとえば、給与30万円の社員が、月額30万円の売上があるクライアントだけに1ヶ月かかりきりになっていたら、「30万円-30万円-数万円(社員にかかる諸経費)= -数万円」の赤字になります。さらにオフィスの家賃などの販管費もありますので、社員全体がそのような仕事のやり方をしていたら会社は大赤字です。(中略)

決められた利益目標の中でできるだけのことをする

「ではクライアント先から評価されているという事実はどうなるのですか」と言いたくなるかもしれません。その気持ちもわかります。よくやってくれている、というクライアントからの評価は事実だと思います。

なぜなら、取引先の月額30万円の価値のある人を、30万円しか払わなくてフルタイムで使っていたとしたら、これほどありがたいことはないからです。誰だってどんどん褒めてたくさん仕事をしてもらおうと思うはずです。会社が社員に30万円の給与を支払っているとしたら、会社にもよりますが、100万円くらいの金額は稼いでもらわないと利益が出ませんし、会社の維持費用も捻出できません。ビジネスとして成立しないのです。

このようなビジネスの前提がわかっていたら、「こんなに安く使える人はいない」とクライアントが思うのは当然です。自社で社員を雇うよりもリスクも負担もないですから。(後略)

『1%の人は実践している ムダな仕事をなくす数字を読む技術』P138~P141

 


画像引用元:https://pixabay.com/ja/考え方-マインドフルネス-瞑想-自己認識-再教育をします-脳-743166/

 

当前ですが、「忙しいこと」と「儲かっていること」とは必ずしも比例しません。忙しい状態というのはさまざまな理由があります。たとえば、

・受注が増えて売り上げが伸びている。

→仕入れコストや人件費はかかるが、それ以上に利益が増えているので儲かっている。

・製品のトラブルが続いており、社員はそのトラブル対応で寝る間もなく対応に追われている。

→社員の残業代がかさみ、利益がすべて吹っ飛んでしまった。

・新しい製品やサービスの研究開発に取り組んでいる。

→売上げはなく、人件費や材料コストがかさむが、取り組んでいることが将来的に利益を上げる可能性があるため、投資に値する。

・会社の製品を展示会に出展するため、その準備で忙しい。

→直接的な売上げや利益にはつながらないが、会社の製品を多くの人に知ってもらうキッカケとなり、販促や営業の一環としてとらえることができる。

などなど、トラブル対応は別として、それ以外でも将来的な種まきが占める割合が多ければ多いほど、忙しくて経費がかかるのに現状まったく儲かっていないという状況が発生します。

いずれにせよ、この辺のコスト意識というのは、単にサラリーマンをしているだけでは意識するのは難しいでしょう。

ただ一方で、パレートの法則ではありませんが、会社組織としてやっている以上、儲かる仕事もあれば、儲からない仕事もあります。そして、誰かがその儲からない仕事をやらなければならないのです。

そうなると、全員が全員給料の3倍稼ぐというのは、理想ではあれ現実的ではないと思います。ある人は給料の5倍稼ぎ、ある人は給料の半分しか稼いでいない。けれども、その稼いでいない人は、みんながやりたがらないような面倒臭い仕事や直ぐに目が出ない新規の仕事ばかりに取り組んでいたとすればどうでしょうか?

経営者が判断しなければいけないのは、その中身だと思います。

前任者からの引継ぎや社長や上司からふってもらった仕事だけで手いっぱいで、それで給料の何倍も稼いでいる人は、結果だけ見ればものすごく会社に貢献していますが、内訳は、ただ単に誰でもできる仕事をしているだけ、つまり、楽をして稼いでいるともいえます。もちろん、仕事を無難にこなせる前提ですが。

一方で、誰かの尻ぬぐいや誰もやりたがらない売り上げが小さい仕事、また、仕事をふってもらえないため、仕方なく新規獲得ばかりをせざるを得ないとすれば、その人は直ぐに結果が出ないと思います。結果だけを見れば単なる給料泥棒ですが、経営者として、こういう人のクビを切れば利益率が改善するのでしょうか?

私はそうは思えません。

話がまとまりそうにないのでこの辺にしますが、結局、組織として仕事をしているのであれば、個々人がどうかよりも、チームとして結果を出せているかどうかではないでしょうか?

チームが複数ある場合、あるチームには直ぐに結果を出すタイプの人だけを集めては上手く回りませんし、かといって、種まきタイプの人だけや尻ぬぐいタイプの人だけを集めては売り上げが立たず、周りも納得しないでしょう。

これらのバランスを調整するのがリーダーの仕事ではないでしょうか?

 

一介の読書オタクより

 


画像引用元:https://www.amazon.co.jp/1-の人は実践しているムダな仕事をなくす数字をよむ技術-前田-康二郎/dp/4844374745/ref=tmm_pap_swatch_0?_encoding=UTF8&qid=1538212628&sr=1-4

 

参考図書:『1%の人は実践している ムダな仕事をなくす数字を読む技術』

発行年月:2016年5月

著者:前田康二郎(まえだ・こうじろう)

発行所:株式会社クロスメディア・パブリッシング

※本記事の写真はすべてイメージです。本記事は参考図書の一部を引用したうえで、個人的な感想を述べているに過ぎません。参考図書の実際の内容は、読者ご自身によりご確認ください。

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