みなさんの「きょうだい型」は何ですか?

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読書オタクが語る日本図書シリーズ 第88回

~『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』(五百田達成著)を読んで学んだこと~

 

生まれ順が与える影響は意外と大きい。

 

同じ両親から生まれた兄弟姉妹であっても性格が異なる。というのはほとんどの人が何となく感じていることだと思います。まぁ、それも一人っ子で育った方にはピンとこないかもしれませんが…。

ただ、たとえ一人っ子で兄弟がいなくても、学校へ行けば同級生がいますし、 年の近い従弟とまるで兄弟のように育ったのであればまた状況も違ってくると思います。特に、中国では、お兄さん、お姉さん。という表現は2つの意味があって、本当の兄弟であることもあれば、年上のいとこのことである場合も少なくありません。

中国は数年前から二人っ子政策に切り変わりましたが、それまでは随分と長い間一人っ子政策を続けていました。

じゃぁ、最近の若い中国人はみな一人っ子か?というと実際はそうではありません。地域や家庭状況によって額はことなりますが、罰金を支払えば何人産んでもよかったからです。元同僚の四川人の女性は長女で、下に2人の妹がいます。とすなると、両親は罰金をいっぱい支払ったのでは?と勝手に心配してしまいましたが、彼女曰く、「うちは貧乏だったので、どうせ罰金も少ないからということで妹たちを産んだようです。」とのことでした。

日本でも、男だけの兄弟や女だけの姉妹というのは少なくないですが、男の子が欲しい、女の子が欲しいという気持ちが影響している場合も多いでしょう。中国では、産み分けを防ぐためにある程度大きくなるまでは、病院で検査しても性別を教えてはいけないという厳格なルールがあるため、女の子が産まれた後にどうしても男の子が欲しい場合やその逆の場合は、罰金を払ってでも産みたいと考える親も多いようです。

また、広東人は子供が好きな人が多いため、広州などの都会人は別ですが、それ以外の地域出身の広東人は、兄弟がいることがほとんどです。

前置きが長くなりましたが、そろそろ本書の一部を引用してご紹介します。

 

画像引用元:https://pixabay.com/ja/姉妹-夏-子-女の子-小児期-かわいい-兄弟姉妹-幸せな子供-931151/

 

【この本のポイント!】

 

5 価値観

長子は、やるべきことをやる

末子は、やれそうなことをやる

中間子は、みんながやらないことをやる

一人っ子は、やりたいことだけやる

 

「義」で動く長子、「利」で動く末子

(中略)長子は、“やるべきこと”に積極的です。

家庭では弟や妹のお手本、社会に出てからは後輩や部下の模範となるような存在を目指します。

責任感が強く自分に厳しいため、個人の感情よりもルールや大義を優先。「誰かがやらなくちゃいけないなら」と自己犠牲も厭わないのですが、周囲からは堅苦しい人と思われることもあります。

いっぽう末子には長子のような責任感がありません。規律を守ったり、正義感をふりかざすのは兄姉に任せて、自分は楽しく生きていきたい、ラクに過ごしたいと考える、根っからの享楽主義者です。(中略)

「他人」が基準の中間子、「自分」が基準の一人っ子

偉そうに正しさを振りかざす長子と、したたかに愛嬌をふりまく末子との間で、右往左往しつつも自分の目立てる場面をうかがうのが中間子の宿命です。(中略)

「空気を読まない」「マイペース」などと揶揄されることの多い一人っ子ですが、逆に言えば、どこまでも素直で子どものように無邪気なのです。(後略)

『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』P79~P91

 

11 チームワーク

長子は、自分がやるべきだと思っている

末子は、誰かがやってくれると思っている

中間子は、誰かがやるべきだと思っている

一人っ子は、自分のことだけやりたいと思っている

 

他人に任せられない長子、任せすぎる末子

チームで仕事をしているとき、長子たちがいつも考えているのは「自分がやるべき」ということです。他の人に任せられないし、なんでも自分でやりたがる。(中略)

しかし、やる気と責任感が行き過ぎると「自分でやったほうが早い」とばかりに他人の仕事まで抱え込み、チームとして機能しなくなります。(中略)

いっぽう、末子はチームで働く際、「誰かがやってくれる」と心から信じています。

子供の頃から両親や兄姉に何とかしてもらってきた末子は基本的に他力本願。大人になってからもその感覚は抜けず、「自分ではできないけれど、最終的にはきっと誰かが何とかしてくれるはず」という思いは、末子たちに共通する、もはや信念のようなものです。(中略)


器用すぎる中間子、不器用すぎる一人っ子

さて、自己陶酔しながらも仕切ろうと奮闘する長子と、要領よく責任を逃れようとする末子とのハーフである中間子末子ほど逃げ腰なわけではないけれど、長子ほどリーダーシップがあるわけではありません。

逆に言うと、そこそこ仕切りたいけど、そこそこ任せたい。結果、「これは誰かがやるべきだ!(それは自分ではできないけどね!)」という謎の主張をするに至ります。(中略)

最後に一人っ子はというと、残念ながらそもそもチームワークに向いていません。会議を重ねみんなでやり取りしながら進めるよりも、黙々と自分の仕事をこなしていたいのが本音。ですから自由な立場を確保し、「あいつには好き勝手にやらせておこう」と思ってもらえればラッキーです。

『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち』P114~P119

 


画像引用元:https://pixabay.com/ja/動物-ペット-猫-felis-catus-灰白色-3372880/

 

今回ご紹介したのは二ヶ所だけですが、このような調子で、本書には他にもギクッとするような内容が盛りだくさんです。

本書の主張に加え、個人的には年齢も性格に対して大きなウェイトを占めると思います。

というのも、社会で働く人の多くが、10代後半から60代前半までとすれば、50代、60代の人たちは、会社や部門のトップのような、家父長的な責任ある立場が求められますし、30代、40代は部署のリーダーや管理職的なそこそこの権限をもち、そこそこ責任ある立場が求められる場合が多いですし、10代、20代は、先輩たちのやり方や意見も参考にしながら、目の前の仕事に注力するのが基本でしょう。この場合は、本書でいうところの長子は、50代、60代で、中間子は、30代、40代で、末子は、10代、20代に当てはまると思います。

一方で、上記は総合職や一般職、現場の人たちの場合であって、芸術家やエンジニア、研究者や学者、自営業など、チームで仕事をするよりも個人の力のウェイトの大きい仕事の場合は、本書でいうところの一人っ子に当てはまると思います。

もちろん、これらがすべてではありません。占いや他の性格診断などもそうですが、それらをすべて鵜呑みにするのは危険ですが、科学的ではないという理由で、まったく否定してしまうのも残念です。カウンセリングじゃないですが、本書も含めて、これらは参考として柔軟に捉えるのがいいと思います。

肝心なのは、どのような人でも長所と短所があるということです。本書を読むことで、自分が気づかなかった長所や短所を発見し、それを自覚することができるようにすることが、本書の一番の目的ではないかと思います。

私は本書の著者ではありませんが(笑)、多くの人が本書を読むことで、少しでも世の中の人間関係のトラブルが少なくなればと思います。

 

一介の読書オタクより

 


画像引用元:https://www.amazon.co.jp/不機嫌な長男・長女-無責任な末っ子たち-「きょうだい型」性格分析-コミュニケーション-五百田/dp/4799319620/ref=cm_cr_arp_d_product_top?ie=UTF8

 

参考図書:『不機嫌な長男・長女 無責任な末っ子たち 「きょうだい型」性格分析&コミュニケーション』

発行年月:2016年11月

著者:五百田達成(いおた・たつなり)

発行所:朝日メディアインターナショナル

※本記事の写真はすべてイメージです。本記事は参考図書の一部を引用したうえで、個人的な感想を述べているに過ぎません。参考図書の実際の内容は、読者ご自身によりご確認ください。

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