みなさんの感性は錆びついていませんか?

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読書オタクが語る日本図書シリーズ 第85回

~『3%の経営発想力』(川合善大著)を読んで学んだこと~

 

97%の人はやり方を間違えている

 

本書の著者は会社を何社も経営している経営者です。

実は、つい先日も会社を何十年と経営している社長さん、何十年も会社を経営していたものの高齢を理由に引退した社長さんと交流する機会がありました。

申し訳ないですが、お二人ともお供を連れず、裸一貫で来られたため全然スゴイ人には見えませんでしたが(笑)。ただ印象的だったのは、もう引退した方の元社長が、まだ続けている方の社長に向かって、会社を何十年と続けているのはスゴイとおっしゃっていました。たしかに、以前ある上司が言っていました。会社をつくるのは簡単だが、続けるのは難しい、と。

いずれにせよ、本書の著者は、97%の人が考える発想と3%の人が考える発想との違いをとてもわかりやすく解説してくれています。まるでマジックのような発想の転換もあります。

すべてをご紹介できないのは残念ですが、以下に特に気になった箇所を引用します。

 


画像引用元:https://pixabay.com/ja/チェックリスト-チェック-考える-調べる-診断-疑問-悩む-1266989/

 

【この本のポイント!】

 

感性を磨け、自分が思うより老けている

(中略)どんな仕事でも感性は大切である。

社長が年をとってくると、当然その周りも年を取ってくる。

だから自分の感性が古くなったことに気付かず、時代の変化やお客様の要求の変化に気付かないということが起こってくる。

30代の人が購買層だとすると、社長やその周りが思っている30代と、今の30代とでは全く違った30代であるということに気付かないのだ。

年齢を重ねると「最近の若い者は」とつい批判が口をついて出てしまうが、それを言うようになったらもう感性は古い。

私はどんどん若者に学びたいと思う。(中略)

趣味を通じての交流は、そんなふうに年齢を問わないところがいい。

ビジネスというものは、感性が錆び付いたらおしまいだ。

ある時スーツを買ったついでにシャツをオーダーしたところ、腕にネームが入ってきた。「オーダー品のステイタス」とでも思ているのだろう。一度入れないでほしいと言ったが、また次に頼むと入ってくる。いくらスキルがあっても、感性が鈍い。

いくら自分が若いと思っていても、もっと若い人から見たら、やはりオジサン、オバサンである。

自分が思っている以上に老けているという前提で、常に感性を磨いておきたい。

恥ずかしいことでも何でもない。年齢とともに、誰でも多少は錆び付いてくるもの。

少しでもそれに磨きをかけたければ、若者に学ぶことは多い。

今若い人でも同じだ。気を付けていないと知らないうちに錆びてくる。20代でも30代でも、磨くことを忘れた瞬間に、老化は始まっているのである。

普段は仕事で高校生や中学生と話す機会などないのだから、若者と知り合える趣味を持っておこう。

遊びも趣味も老後の楽しみに取っておきたいという人がいるが、寸暇を惜しんで働いて、いざ本気で馬に乗ろう、海に潜ろうとしても、仕事を引退する年齢には、もう体力がついていかなくなっている。定年後では遅いのだ。

『3%の経営発想力』P164~P167

 


画像引用元:https://pixabay.com/ja/ビジョン-成功-モチベーション-戦略-矢印-建物-スタートアップ-3233648/

 

年齢とともに感性が錆び付く。

本引用箇所を読んで思い出したのは、その昔、実家の近くにあったコンビニです。今その跡地はラーメン屋になっていますが、コンビニだった当時、老夫婦がそのコンビニを切り盛りしていました。

その頃は、私は毎週月曜日の朝になると、自宅に一番近いそのコンビニへ行って週刊の漫画雑誌を買っていました。レジで対応するのは旦那さんの時もあれば、奥さんの時もありましたが、この2人では対応が異なりました。

そもそも、月曜日の朝なんていう、ほとんどの人にとって一番つらい時間にわざわざ雑誌を買いに行くのです。直ぐに読みたいから買いに行っているのです。ですので、お金だけ払って、直ぐに出ていきたいのですが、奥さんの方は毎回必ず袋に入れようとしました。

旦那さんの方は、最初の数回は奥さんと同じように袋に入れようとしましたが、そのうち覚えてくれてそのまま渡してくれるようになりました。

とにかく、当時は、ほぼ毎週のように同じ時間にそのコンビニに足を運びました。対応する雰囲気からも、旦那さんにせよ、奥さんにせよ、明らかに私のことを覚えていたと思うのですが、奥さんの方はついに最後まで毎回袋に入れようとしていました。そして、その度に私から要りませんと言われて申し訳なさそうに袋を引っ込めていました。私から、袋は要らないと言われるのも、恐らくわかっていたと思うのです。

確かに、コンビニやスーパーの店員さんは毎日いろんな人に対応します。何で聞いたか忘れましたが、あるレジの店員さんが、すべてのお客様に対して同じように、袋に入れますか?と聞いても、要らないに決まっているだろ!と言って怒る人もいれば、要るに決まっているだろ!と言って怒る人もいるそうです。確かにこれでは何が正解かよくわかりません。

ですので、仮に、上記コンビニ店の奥さんが過去に対応したお客様の中で、袋に入れないで怒こる人の方が、入れて怒る人より多かったとすれば、何も考えずに反射的に袋に入れてしまいたくなる気持ちもわからないでもないです。けど、私としては、この人はなぜ毎回袋に入れようとするのだろう?と思いました。

正直言って無駄なやり取りです。私は毎回イラっとするし、向こうも追い払われた犬みたいに申し訳なさそうに袋をしまっていました。なぜいつまで経っても学ぼうとしないのか?と半ば呆れかえっていましたが、長らく説明がつかなかったその理由が、本引用箇所を読んで少しわかった気がしました。つまり、ひょっとして年齢を重ねることで、お客様ごとに対応を変えるという努力が億劫になっていたのではないか?つまり、この老夫婦の奥さんも感性が錆び付いていたのではないか?と思えるようになりました。

私も過去にいろんな趣味を経験しましたし、今でも新しい趣味に挑戦しています。そして、本書の著者と同じように、趣味の一番のメリットは、年齢、性別、国籍を問わず仲良くなれるということです。

もちろん、社会人なら仕事、学生なら学業を疎かにすることはよくありません。なぜなら、それらがすべての基盤をなすからです。ただ一方で、それだけしていても発展がないというか、成長し続けるのは困難です。ですので、一時的に仕事や学業だけに専念するのは構いませんが、他のことをやる余裕をもちたちところです。

いや、むしろ、他のことをする時間や余裕を生み出せるよう、より一層仕事に学業に邁進しましょう!

 

一介の読書オタクより

 


画像引用元:https://www.amazon.co.jp/3-の経営発想力―ランチはお客様におごってもらえ-川合-善大/dp/4778200659/ref=sr_1_1?ie=UTF8&qid=1523697324&sr=8-1&keywords=3%25%E3%81%AE%E7%B5%8C%E5%96%B6%E7%99%BA%E6%83%B3%E5%8A%9B

 

参考図書:『ランチはお客様におごってもらえ! 3%の経営発想力』

発行年月:2008年5月

著者:川合善大(かわい・よしお)

発行元:カナリア書房

※本記事の写真はすべてイメージです。本記事は参考図書の一部を引用したうえで、個人的な感想を述べているに過ぎません。参考図書の実際の内容は、読者ご自身によりご確認ください。

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