第2回 「低賃金生産のジレンマ」

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中国では、有名なEMSベンダの方針が分かれた。一方はより低賃金を求めて中国内陸の低賃金地域に生産を移管、他方は生産をアメリカ本土に戻す方針を出している。インドネシアの当社ユーザも、最低賃金の高騰で損益分岐点が見えなくなってきたと嘆いていた。ではさらに低賃金の国に工場を移せば、この問題は解決するのか?

答えは「NO」である。なぜなら、新しい生産ラインへの投資?追加発生する輸送費などの費用面だけでなく、やがてその工場も賃金が将来上昇することは間違いないからだ。ではどうすればよいのか?

短期的には労働者の生産効率をあげるということになるが、それはそううまくはいかない。中国工場を例にとれば、機械化の方向はまぬかれない。機械化されたラインで活躍するのが生産スケジューラだ。人手による生産は柔軟に変更が可能だが、機械生産にはその選択肢はない。いかなる順位で生産物を機械投下するか?により生産効率は大きく左右されることになる。

 


画像引用元:http://www.misawa.co.jp/kodate/guide/process/kikaika/

 

当社の中国市場では、これまでの日系工場に代わり中国民営工場への当社製品の導入が続いている。賃金の向上?若者の工場離れ?中進国のワナから抜け出すための努力が中国工場で続いている。来年からのBOIの見直し、2015年のAEC設立に向けてのタイ工場の位置づけをにらんで、タイ工場でも同様のムーブメントが来るものと確信している。

すでに当社製品は多くのタイ日系工場で採用の方向性にある。来期は当社としても本格的にタイローカルの工場にも当社製品を提案していく。その内容は製品の機能はともかく、タイという市場で生産スケジューラの導入を成功させるノウハウである。IT製品は簡単に多言語化できる。しかし、ERPがツールにすぎないといわれると同様に、いやそれ以上に生産現場に近い生産スケジューラの成功の是非は、ローカル言語によるサポート、その国の事情を理解した導入ノウハウの有無により、大きく影響される。

次回は当社が世界展開の中で手中にした海外工場での生産スケジューラの導入ノウハウについて、世界的に共通な要件、国別に異なる要因などに分けてご紹介していきたいと思う。

 


画像引用元:http://www.asprova.com/en/distributor/asprova_resellers.html

 

記事引用元: http://www.newsclip.be/article/2013/11/18/19763.html

 

2013年11月17日(日) 23時18分(タイ時間)

ASPROVA

担当:藤井(fujii@asprova.com

ウェブサイト:www.asprova.com

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