WeChatのモーメンツとお年玉機能について

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中国事情リポート 第5回

~WeChatだけにある謎のお年玉機能に迫る~

 

前回のリポートでは、WeChatとLINEとの機能の違いや両方に付帯している機能であっても、たとえば、日本人はボイスメッセージはほとんど使いませんが、中国人は比較的頻繁に使う上に、トランシーバー代わりに使っていることなどをご紹介しました。

今回は、WeChatだけの独自機能として、パンヨウチュエン(朋友圏)とホンバオ(紅包)についてご紹介したいと思います。

 

WeChatのモーメンツ機能、パンヨウチュエン(朋友圏)

モーメンツ機能はWeChatに限った機能ではありません。ただ、これだけ気軽にかつお手軽に発信でき、さらに、チャットアプリとしての使用頻度が高いアプリケーションは、恐らく今のところWeChatだけなのではないかと思います。

また、モーメンツに上がった写真や動画はその人が登録している友達にしか見られませんし、そこに書かれたコメントに対するやり取りも、基本的にコメントをした人とコメントを見た人が友達同士になっていなければ見ることができません。つまり、秘匿性が高く、あくまでも知っている人との間だけで完結します。

このような意味で考えると、同じようなモーメンツ機能があるFacebookと比べても、実名制でかつ公共性が比較的高いFacebookに対して、ニックネームでOKなWeChatはより秘匿性が高く、より日常に密着しているツールであるといえます。

 


画像引用元:

https://pixabay.com/ja/%E3%81%8A%E9%87%91-%E4%B8%AD%E5%9B%BD-%E4%BA%BA%E6%B0%91%E5%85%83-%E5%85%83-%E3%82%A2%E3%82%B8%E3%82%A2-%E7%B4%99%E5%B9%A3-%E4%B8%AD%E5%9B%BD%E8%AA%9E-%E5%A4%96%E5%9B%BD%E7%82%BA%E6%9B%BF-938269/

 

WeChatにだけあるお年玉機能、ホンバオ(紅包)

WeChatにはホンバオ(紅包)というお年玉機能がついており、2017年9月現在、一度に200元までの金額を1人あるいは複数人に対して送ることができます。単にチャットしている相手に送る場合は、送った分の金額を相手が受け取って終わりですので、200元以下の少額の送金機能として捉えることもできます。

特殊なのは、グループチャットの中でホンバオを使用した場合です。200元以下で自由に金額を設定するのは1人に対して送る場合と同じですが、グループチャット(ちなみに、グループチャットは3人以上でつくるこができます。基本的にグループチャット内のすべての人がそのお年玉を受け取る権利があります。

ただ、この場合は、金額の設定と一緒に何人が受け取ることができるかを決めるため、その人数分の中で、早い者勝ちで受け取ることができる人が決まります。そして、ここがミソなのですが、たとえ早い者勝ちで受け取ることができる権利を得ても、金額の分配については早い者勝ちではなく、ランダムだということです。

つまり、たとえば、5人のグループチャットに20元を3人に配るという設定でお年玉機能を使った場合、自分も含めて3人までが受け取る権利を得られますが、最初にクリックした人は4元、次にクリックした人は11元、3番目にクリックした人が5元ということも十分ありえます。※実際はこのようなキリのよい数字になることは滅多にありません。

 

 

画像引用元:

https://pixabay.com/ja/iphone-%E3%82%B9%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%83%88-%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%B3-%E3%82%A2%E3%83%97%E3%83%AA-%E3%82%A2%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AB-inc-%E6%90%BA%E5%B8%AF%E9%9B%BB%E8%A9%B1-410311/

 

いずれにせよ、この機能は、割り勘などの少額決済や催し物の余興などでよく使われている機能です。使ったことがない方からするとちょっと変な機能ですが、使ってみるとこれはこれで意外と便利です。

特に、中国では以前までは割り勘(中国では「AA制」と言います。)の習慣がありませんでしたが、このWeChatのお年玉機能によって培われたかもしれないと言えるほど、特に若者の間では、一般的になりつつあります。

みなさんもぜひ、WeChatのお年玉機能を使いこなしてみてください。

 

鈴木陽介

アイデアポート・グループ代表

www.ideaport.com.hk

※本記事の写真はすべてイメージです。本記事の目的は、現在の中国や中国人について個人的な意見を述べているだけであり、内容の真偽については責任を負いません。本記事が提供する情報につきましては、読者自身のご判断によりご活用ください。

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